競馬には多彩な馬券の種類があります。その中でも古くから存在し、今もなお独特の魅力を放っているのが枠連(わくれん)です。単勝・馬連・三連単などに比べて地味に見られることもありますが、ファンの中には「枠連こそが競馬の味わい」と語る人も少なくありません。この記事では、枠連の仕組みや買い方、歴史、戦略、活用法を初心者向けに徹底解説します。
枠連とは?基本の仕組み
JRA公式サイトによると、枠連とは枠番号で2頭を選び、その2頭が1着・2着に入れば的中となる馬券です。
枠とは?
- 枠は1枠・白から8枠・ピンクまでの色で区分
- 各枠には1頭または2頭が配置される
- 例・18頭立てのレースでは、最大で8枠まで用意され、1枠〜7枠は2頭ずつ、8枠は2頭または1頭になります。
的中条件
- 枠番「1-4」を購入 → 1枠の馬と4枠の馬が1着・2着に入れば的中(順不同)
- 枠番「3-3」を購入 → 3枠の2頭が1着・2着に入れば的中(同枠決着)
つまり、馬ではなく枠に投票するのが特徴です。
枠連と馬連の違い
一見すると枠連と馬連は似ています。しかし、次の点が大きな違いです。
- 馬連:具体的な馬番同士を指定(例・1番と4番)
- 枠連:枠番号を指定(例・1枠と4枠)。同じ枠に2頭いる場合はどちらが来ても的中
そのため枠連は馬連よりも当たりやすいという性質があります。
枠連の歴史
枠連は日本競馬で最も古い連勝式馬券のひとつです。
- 1948年に連勝単式・連勝複式が登場
- その後、連勝複式が「枠連」として定着
- 1999年に馬連が導入されるまで、連勝馬券といえば枠連が主流
現在は馬連や三連系馬券が人気を集めていますが、ベテランファンにとっては「競馬といえば枠連」という強い思い入れがあります。
枠連のメリット
- 馬連より的中しやすい・同枠2頭が対象になるため
- オッズが比較的安定している
- 枠順の有利不利が反映されやすい
- 人気薄同士なら高配当も狙える
枠連のデメリット
- 出走頭数が少ないレースでは魅力が薄れる
- 同枠に強力馬が重なるとオッズが低くなる
- 馬の個体差を狙う戦略性は馬連や三連系に劣る
枠連の戦略と買い方のコツ
- コースごとの枠順有利不利を活用
- 人気馬+中穴の枠を組み合わせる
- 同枠に強力馬と伏兵がいる場合は狙い目
- 荒れるレースでは高配当狙いも可能
枠連の楽しみ方
例えば、楽天競馬Umplaの解説ページでは、枠連を活用した買い方や馬連との違いが詳しく紹介されています。G1の大波乱や仲間との予想勝負で使うと、競馬の新たな面白さを感じられるでしょう。
枠連が輝いた名レース
- 1990年 有馬記念・オグリキャップ引退レース。同枠でドラマが生まれたことで枠連の醍醐味が発揮
- 1993年 ダービー・ウイニングチケット世代の大混戦。枠連での妙味が注目
まとめ
枠連は、競馬ファンにとって伝統的かつ味わい深い馬券です。
- シンプルに「枠」で勝負できる
- 馬連より当たりやすく配当妙味もある
- 枠順や展開を読む戦略性が光る
初心者にも入りやすく、ベテランにも愛される「中庸の馬券」として、今なお根強い支持を受けています。
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